第７７回香川県美術展覧会（県展）の入選が決まりました。
おかげさまで７年連続の入選となりました。
昨年は５月から陶芸の時間が取れなくなり陶芸教室も今年の
１月末までお休みしていました。そんなわけで今年の県展は
出品できないと諦めかけていましたが先生から「まだ時間がある
から頑張ってみては？」と励ましの言葉を頂いたので気力を
奮い立たせて頑張ることにしましたが・・１０か月近くも
轆轤はおろか土さえ触っていないので手が思うように動きません。
悪戦苦闘しましたが何とか壺を２個作りました。もちろん
毎週のように通ってた頃のようには行かないわけで高さも出ません。
それでも納得するしかありませんね。
乾燥させて素焼きをしてデザインを入れて何とか間に合いそうな
ところまで漕ぎ着けました。先生からは新しい釉薬があるので
使って見ますかと言っていただき、どうせ一発勝負の窯になる
のですから新釉薬も挑戦することに決めました。新しい釉薬は
「紅志野」と言い、従来使っていました長石釉（志野）の白と
違って紅色が出るというので口から肩にかけてと下部に紅色を
出すようにしました。（出るはずだと言うことです。）
２個の生地をいつもの細線でデザインを施したものと新しい釉薬
だけでデザインを入れないものとにしました。
窯入れの時は何とか思うような作品に焼き上がって下さいと
祈るような（いつもそうですが今回は今まで以上に）気持ちでした。
搬入の４日前に先生から「焼きあがっていますよ」「なかなか良い
出来ですよ」とメールを頂きました。嬉しかったですねぇ。
居ても立っても居られず出張の帰りに教室により対面しました。
良いです！！先生と２人で眺めながら狙った通りの出来だと
喜び合いました。久々の感動でした。相談した結果デザインの
入ったほうを県展に出品することにして教室を後にしました。
出展作品です。

如何でしょうか？従来の作品と違って紅色が上下に大きく出ています。
新しい釉薬とデザインの相性もなかなかと言ったところでしょうか？
これを励みに更に精進と研鑽を重ねて行きます。応援してください。
今年の県展は６／２３（土）〜７／１（日）まで香川県文化会館にて
工芸の部の展示がされます。お時間の許す方は見てやってください。

「急な山を登りつめて頂上に腰をおろす旅人は、ほっと一息いれるのが
　もうかぎりもない喜びだろうが、もし永久にそうやって休息していろと
　無理じいされたら、彼は幸福であろうか？」 スタンダール

やはり何時も一生懸命に上を目指してチャレンジできるところに幸せが
あるということでしょうか？！それはそれで思うように行かない事が
多くてストレスが溜まりますが、何もせずにそこに居ろと言われるほうが
もっと大きなストレスになるのでしょう。少しでも上達を目指せる
ことに感謝しなければなりませんね。頑張ります！！