教える

私自身ゴルフ練習場にはあまり行かないほうなのですが・・・
たまに、練習場で練習していると、何席か向こうで一生懸命に
教えている人が居ます。レッスンプロかなと思い休憩しながら
聞いていますと、どうもそうではないらしい。
つまりは素人、と言ってもそれなりの腕の持ち主なのでしょうが
熱心に教えている。教わっている方は、まだ始めたばかりなのか
球筋が一定してないし、あっちに行ったり、こっちに行ったり
ですが都度ああしろ、こうしろと細かく教えていました。

随分前になるような気がしますがツアープロと一緒にラウンドする
機会がありました。すでにシニアでしたが球筋の素晴らしさと
狙ったところにきっちりと運ぶ正確さに感動した記憶があります。
ツアープロと一緒にラウンドする機会などはそうそうあるものでは
ありませんから強烈な印象として残っています。
その時ツアープロが言った言葉がそれ以上の印象に残っています。
ラウンドしながらでしたが
 「松村さん シングルハンディのアマチュアが教えるのとプロが
  指導するのとは何が違うか分かりますか?」と聞かれました。
私はすぐに返事をすることが出来ませんでした。プロが言うには
 「アマチュアシングルさんは自分のやってきたゴルフを教える
  ことはできるかもしれませんが、その人に合ったゴルフを
  教えることはできません。プロはプロになるために全ての
  事を学んできており、経験してきていますから教える人の
  体型とか問題点とかに合わせて指導ができるのです。」
なるほど・・と思われませんか?
先ほどのゴルフ練習場でのレッスンはどうでしたでしょうか?
そんなプロの話を思い出しながら見ていましたが、熱心さは
相当なものでしたが「その人に合わせて」となると少しばかり
無理があるように思えました。私もたまに初心者の方からゴルフを
教えてと言われることがありますが、先ほどのプロの話を思い出し
「先ずはレッスンのプロについて基礎をしっかりなさったほうが
良いですよ」と薦めることにしています。我流で来た私のゴルフは
まさにプロが指摘した教え方になるだろうと思うからです。

さて、会社には今年7名の新入社員が入社しました。彼らは
フレッシュで爽やかで輝いていましたが・・指導する側の社員は
人生や仕事に於いて本物のプロなのでしょうか?いささか心配です。
社内に教育専門の機関がある訳でもありませんから配属先の
上司や先輩がその任に当たることになりますが、自分のやり方
だけを一方的に指導するアマチュアレッスン式にならないで
新入社員一人一人の性格や長所、短所を把握してその人に合った
指導をしてほしいと思います。
プロ野球の世界ではアマとプロの一線を画す習慣が残っていますが
徐々に緩和されつつあるようです。しかしプロのコーチがプロを
指導してもなかなか上手く行かないわけですから「教える」とは
いかに難しいかと言うことになりますね。
阪神ファンの私ですが、先ごろ阪神の金本選手が中日の落合元監督
に電話して打撃の指導を仰いだという記事を読みました。
あの長嶋の安打記録を抜いた金本選手が誰かに指導を仰ぐなどと
言うことが考えられませんが、どんなに一流のプロになっても
「教えを請う」という素直な気持ちを持ち続けている金本選手が
超一流の素晴らしいプロ野球選手であるということの証明でしょう。
年令を重ね、経験を重ねて教える立場になろうとも「教えを請う」
立場であり続けていたいものです。人に教える立場の人はその何倍も
あらゆる事を勉強し経験し、その人に合ったを指導を心掛けて
その人の成長を楽しみにして、あわせて自分自身の成長も楽しみに
して欲しいものです。
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朝礼の泉

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思いつくまま試しに始めました。が
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